まだ寝てていいよ

思いついたことをテキトーに

こうなったことの一つの仮説

 

前回の日記で、他人が急に気持ち悪く感じるようになってしまったと書いた。

単なる気分の波によるものかと思っていたが、一つ仮説を立てたので書こうと思う。

 

ここ数ヶ月、他人から体を尊重されていないと感じる日々が続いた。

何か明確に、例えば暴力を受けたとか、弄ばれて捨てられたとか、そういうことは起きていない。

ただ、うっすらとそう感じる日々が積み重なった。

 

外出自粛で、友達や家族とは会えない日が続いた。

私のことを大切に思ってくれる人たちと会えない。

友達とは、平時からベタベタとスキンシップをとることはない。

でも、肩がぶつかる位の側で寄り添いながら、ごく近い距離でよく歩く。

ただ親しみを込めて、ただ側でお喋りがしたくて、寄り添って歩く。

友達も私も、お互いの体を雑にはしない。親しみを込めて側にいるだけだ。

 

そういう時間の一切が生活から消えてしまった。

 

そして、特段好きでもない職場の人としか会わない生活だけが残った。

職場の人たちは、ソーシャルディスタンスなど知りませんが?みたいな近い距離でよく話しかけてくる。

事務的な必要事項で話すだけだが、いつも無駄に近いのだ。

男性が多い。

女性ならそこまで嫌じゃないが、男性が無駄に近寄ってくるのは反射的に嫌悪感を抱く。

親しみを込めて近寄ってきているわけでもない。

私が女性だから気を遣って距離を保とう、というようなデリカシーも其処にはない。

彼らから、私のことなどその辺の置物と同様であるというどうでもよさを感じた。

お互い様だ、と思う。

私も彼らのことなどどうでもいい。

かといって、私は最低限いつも気を遣っている。

体に勝手に触れるのは勿論駄目だし、近寄りすぎるのも嫌かもしれないから、適度な距離をとる。

それはその人が自分にとってどんな存在であれ、怠ってはならないマナーであると思っている。

性別が違う以上(同性でも気をつけるべきであるが)、どの矢印の方向でもセクハラとなる可能性はある。

私は、他人にハラスメントをしたくない。

そうやって気をつけていた。

なのに、なぜこの人たちは、こんなに無邪気なのだろうか。こんなに無邪気で居られるのだろうか。

 

死んでくれないかな。

と、ある時ふと湧いて出るように思った。

漠然とした気持ちだった。

 

私の半径1メートル、いや70センチで構わない。そこから出ていけないのなら、今すぐ死んでくれないかな。

 

彼らが私のことなどどうでもいい置物のように思っているわりに、どこか女とのコミュニケーションに飢えていて、その代替行為を私に求めているように感じた。

思い過ごしかもしれない。

だが、そう感じた。

そんなもの、応じられるわけがない。

 

私を、ただそこにいる一人の人間として尊重してはくれないだろうか。

 

気持ちが悪いのだ。ずっと。

こんなことになる前から、離れてくれよと言いたかった。

 

私の体を大切にしてくれる人との接触がなくなり、どうでもいいように扱ってくる人だけが残った。

そんな日々を数ヶ月過ごした。

 

恐らく、また少しずつ親しい友人や家族と会うことで、この気持ち悪さは回復するだろう。

なんでこんなこと思っていたんだろう、過敏じゃないか?と思う日がくるかもしれない。

 

だが、そうじゃない。

今の私が、気持ち悪いと思っていることは過敏だろうがなんだろうが、現実なのだ。

否定しない。

 

私の体を誰であろうと大切にして欲しい。

一人の人間の体を尊重して欲しい。