14000分
Spotifyが今年から(だと思う)一年に聴いた音楽の傾向を自分用の動画にしてまとめてくれるようになった。
この一年、自分は14,000分Spotifyで音楽を聴いていたらしい。
78%のユーザーより多いとのことだ。
パーセントで出されるとよくわからないが、10人いたら上位2位にはいるということでいいのだろうか。
14,000分を60で割ると233と出る。
233時間ということだろう。(私は数字に弱い)
すごく聴いたんだな、というのをまず思った。
233時間以上やったことが、この一年他にあるだろうか。
音楽を聴くのは、移動中がほとんどだ。
だからか、自分の趣味が音楽鑑賞だとはあまり思っていない。
音楽を聴くことは習慣だ。
音楽の好みに趣味は出るが、聴くという行為は習慣だと感じる。
何を使って聴いてるかというと、1500円くらいの有線イヤホンで聴いている。
今日ふと電車で隣り合った人の横顔を見たら、BOSEの無線イヤホンで音楽を聴いていた。
この人より私は音楽を聴いている可能性があるのに、1500円のイヤホンなのか。
安くても質のいいイヤホンを選んで聴いているとかでもない。
本当にその辺のコンビニで売ってるイヤホンを適当に買っている。
ある程度すべての楽器の音が聴こえれば、私にとってはそれで音楽ということになるので、音質は悪くてもいい。
しかし、羨ましいは羨ましい。
私が安い有線イヤホンしか買えないのは、イヤホンを確実に無くしたり壊したりするからだ。
自分なりのこだわりとかでは全くない。
無線イヤホンいいですよ、と勧めてくる知人に、えーいいなー!今度はそれにしよう!とポーズだけして見せる時、なんて自分は空虚な人間なんだろうと思う。
私が無線イヤホンを買う日はこない。
じゃあ、音質の良い有線イヤホンやヘッドホンを買えば?ということになるが、
まあそれはそれで欲しいのだけど、音質を求め出すと果てがない。
私が一番理想とする音楽鑑賞の環境は映画館だ。
コンサートのライブビューイングで映画館に行った時に、音楽が麻薬のようにきまるというのはこういうことかと思った。
あれを毎日聴けたら、と思う。
それはそれで頭がおかしくなりそうだ。
だから、1500円のイヤホンでシャカシャカ聴いてるくらいでいいのかもしれない。
むしろ、音質の良いツールは、たまにしか音楽を聴かない人にこそ有効だと言える気がする。
14,000分聴く人間は、どんなイヤホンでもどうせ聴くのだから。