まだ寝てていいよ

思いついたことをテキトーに

歯医者と主張の電話

 

歯医者に行った。

 

治療の前に、「前回説明あったかと思うんですが、今回の内容は保険がききませんので」と言われた。

説明されていない気がする…

と思った。

私は忘れっぽいので、忘れてるだけか?とも思ったが、お金にはうるさい方なので、さすがにそれは忘れないだろう。

 

「前回言われてません。保険きかないんですか?」

そう言うと、前回私を診た先生へ確認をとってくれて、説明してなかったことがわかった。

その後、内容を確認して、保険がきく範囲で施術してもらえた。

 

言って良かったーと安心した。

私は、こういう時なかなか言えないことが多い。

 

手間取らせるのが悪いとか、面倒なことになったら嫌だとか、迷惑をかけたら…と思って言えない。

まあいいか、と飲み込みがちだ。

 

だが、現在私は無職なので、お金にはかなりシビアだ。

保険がきかないのは死活問題だ。

まあいいかと流せなかった。

 

だが、聞いて良かったし、そんな面倒なことにはならなかった。

 

別件。

数日前に就活関連で関わっていた人に、納得いかないことをされた。

一通り自宅で一人怒り散らしたので、もう気持ちは大分落ち着いていた。

だが、その人ととは今日も必要事項の電話をしなければならなかった。

無視して音信不通にしてしまうこともできなくはなかった。

だが、それをしては、きっと自分の中でわだかまりが残る。

 

晴れた春の爽やかな陽気の中、

用達がてら散歩しながら、

もう電話しなくても…

いや、でも…

うーん

と脳内で一人相撲をした。

 

爽やかな天候の下、和やかな気持ちでいたので、

一度落ち着いたトゲトゲした気持ちをまた持ち出すのが単純に疲れるなあと思えてきてしまった。

 

でも!

あれほど怒り散らした自分を忘れてはならない。

 

電話をした。

かける前に言うことはシミュレーションを何度かした。

多分実際の電話では、私は言えなくなるだろうと半分諦めていた。

 

いや、でも!言うんだ!

シミュレーションほど流暢には話せなかった。

しかし、思いの外話せた。

相手の反応からして、何とも思われてない様子ではあったが、私が理不尽を覚えたことは伝わったようだった。

 

電話を切る。

なんだ、こんなもんだったのか。

 

もっと揉めたり、相手が逆にイライラを表明してきたり、過剰に謝罪されたりして、

それにぐったり疲れることを想定していた。

 

しかし考えてみれば、今回の事は(納得いかず怒ったとはいえ)かなり些細な事だった。

「それは違うと思います」

「申し訳ありません、気をつけます」

これで済んで然るべき内容だった。

そしてそれで済んだ。

 

今まで、私は飲み込み過ぎてたんじゃないか?

 

だから、ずっとモヤモヤを忘れられず、相手にも自分にも嫌気がさしてしまう。

 

どの場面でもあまり主張できないので、

寛容な人間だと思われたり、単純に舐められたりして、相手の態度が悪化しがちだ。

 

寛容ではない。

どちらかというと導火線は短い。

だが、言えないのだ。

面倒事に発展したり、相手に嫌な気持ちを抱かせるのが苦手だ。

 

あと、自分の主張に正当性があるのか、自信がない。

極端だが、とんでもクレーマーみたいな視点から主張してる可能性もあるから、言わない方が無難と思ってしまう。

 

でも、言うだけ言ってみていいのかもと今日思った。

頭ごなしに怒鳴りつけるような主張方法でなければ、

私はこう思い納得できないのですが、くらいは言おう。

 

進歩だった。