タイプミスで、「番号」と入力するつもりが「坂東」とよく間違う。
口に出せば音はよく似ているし、キーボードの配置が近いから起きる凡ミスなのだが、画面を見ていると文字の見た目の印象の落差にいつもちょっと笑う。
番号と打ちたい時に現れる坂東さんの存在。
パソコンで入力作業がある人ならば、一度は召喚したことがあるんじゃないだろうか。
「坂東」と間違う度に、無意識で浮かべている坂東さん像がある。
実在の人物ではない。
なんとなくスマートで若い青年で、なぜか喫茶店のウェイターのような格好をしている。
あなたの坂東さんはどんなイメージですか?
と、召喚経験者に聞いてみたい。
しかし、普段はとるにたらないこと過ぎて坂東さんのことは忘れているから、誰かと喋る時にこの話題を振ったことはない。