まだ寝てていいよ

思いついたことをテキトーに

こないだ見た夢の話

 

古く大きな日本家屋で私は父母と暮らしている。

そこに犬が迷いこんできた。

退屈な日常に突然可愛らしい存在の登場、私たちは喜んで迎え入れた。

 

犬は可愛かった。可愛いだけでなく、強かった。

私は犬を好ましく思い、普段はめったに写真を撮らないのに、思わずスマホで撮った。

 

数日して家に、侵入者があった。

侵入者はあきらかに強盗で、私たちに危害を加える様相だった。

狼狽する我々を横目に、犬はすぐさま侵入者に噛みついた。

犬は強かった。

侵入者は抵抗する間もなく、犬に噛み殺された。

 

侵入者の遺体を前に私たちは、

「まあ、この人は強盗だし、殺したのは犬だから、私たちはほとんど無関係じゃない?」

というような話をした。

 

数時間後どこから通報があったのか、警察が家をたずねてきた。

当然、部屋に転がったままの侵入者の遺体を発見され、何なのか問われる。

私は、この人が強盗であること、犬が噛み殺したことを伝えた。

 

「犬なんていないじゃないですか!」

警察は言った。

 

気づけば犬はこの家からいなくなっていた。

可愛がっていたはずが、気付かないなんて。

自分の鈍感さに驚くが、今はそれどころじゃない。

 

侵入者が強盗であるというのは、あくまで私たちの一方的な証言に過ぎない。

それを証明できるものはない。

このままだと、私たちは家族で人を殺した犯罪者になってしまう。

 

「そうだ、これを見てください。犬は本当にいたんです。」

私はスマホで撮った犬の写真を警察に見せようとした。

だが、どこのフォルダを開いてもその写真がない。

 

警察は「決まりだな」みたいな空気を出してくる。

何も決まってはいない。

 

結局私たちは警察署に連れていかれることになった。

庭は春先で、ちょうど花々が咲き乱れる季節だ。天気も良い。

その美しい春の庭の通路を、警察官に連れられて歩く。

 

私は刑務所で理容師の免許を取る勉強をして、出所したらそれで生計を立てていこうとぼんやり思っていた。

 

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久しぶりにインパクトのある夢だった。

目が覚めてからすぐに夢占いを検索しようとした。が、これ何の夢だ!?と手が止まった。

逮捕の夢?

日本家屋の夢?

犬の夢?

理容師の夢?

 

結局そのまま二度寝してうやむやになった。

友人にこの夢の話をしたら、

「夢の中の警察の捜査、ガバガバ過ぎない?」

と、もっともなことを言われた。